『組織開発の時間軸』

会社は『組織開発』を待てるのか?

by.松本 宜大

昨年、『組織開発の可能性』について執筆しました。

 

今回は、組織開発が今日の企業の問題解決に役立つ反面、
難しい側面があることについてお話します。

 

組織開発は、組織の二進も三進も行かない「関係性」を回復向上し、
成果創出に向けた組織風土を形成します。
一方で、組織は一朝一夕で変わりません。
それは、組織という者が、多くの様々メンバーが複雑な人間関係から
構成されているからです。
 組織開発に携わる内部のHR担当者や外部のファシリテーターは、長い時間をかけて、
 様々な手法を駆使して、組織の関係性の変容を促進していきます。
 

長い時間。。。
 これが、組織開発で禁物です。

 

 昔読んだある会社の組織開発の事例が書かれた書籍に、
『○○○ 3650日の挑戦』
というのがありました。
 3650日!!
 10年です。

 

 確かに、感覚としても、1つの組織が変わるのには、最低でも6年以上かかるのでは?と
 私も思います。

 

 しかし、待ってください。
 10年もじっくりと取り組める会社はあるのでしょうか。
 (10年経営者が同じという会社も少数でしょう) 
皆さんも
「うちの会社はコロコロ言う事変わるなぁ」 
「経営陣は、なんか腰がぐらついてるな」
と思う事があると思います。
そうです、日々変わっていく状況に応じて、戦略や方針は変わるのです。
変わっていいのです。

 

そんな状況で、組織開発という、
成果が見えにくく、
途中の変化も見えにくい、
そして何より、長期間かけて
課題に取り組める会社がそうあるとは思いません。

 

経営の時間軸、と組織開発の時間軸の違い
 これが、
組織開発という分野で、組織開発が上手くいかない
隠れた理由といってもいいでしょう。
組織開発に取り組むのは素晴らしいにしても、経営陣に対して
組織開発の時間軸については、深く理解して頂いた方がいいでしょう。

 

例えば、組織風土の改革や、職場での心理的安全性の醸成といった
組織開発は長期間かかる事を、
担当役員だけでなく、役員クラスや部長クラスに十分に周知し、
組織開発に長期間取り組むことにコンセンサスを獲得することが重要です。