即戦力はどこにいる?
~即戦力を即戦力にするたった一つのポイント~
by.松本 宜大
新卒採用だけでなく、中途採用をされている組織も多いと思います。 そこで必ず言われる言葉があります。 それは、 『即戦力』 という言葉です。 多くの組織で、無批判に受け入れられている言葉だと思います。 しかし即戦力の人材はいるのでしょうか? 人材が成果を創出する一連のプロセスには様々な”違い”が存在します。 ・業界 ・企業風土 ・マネジメント ・業務プロセス ・製品 このような違いの中で、すぐに成果を出すことは困難です。 中には、上記の違いに対して、柔軟に対応できる人材もいるかもしれませんが、 ごく少数ではないでしょうか? 採用において『即戦力』を求めるこの傾向に、 人材開発担当者や職場の”怠惰”のようなものを感じます。 結局、人材はいくら同じ業界であったとしても、育てるしかありません。 本人に期待をかけ、知識やスキルを教え、試行錯誤を繰り返し、フィードバックを行う。 この一連のプロセスでしか『即戦力』にはなりません。 必要なことは、人材開発担当者が「自社特有の人材育成のセオリー」を考え、 「即戦力なんだから、一人で頑張って」ではなく、 必要な施策を施し、根気強く見守っていく事。 これに尽きると思います。 |