長所と短所の取り扱い方
~望遠鏡と顕微鏡の話~
by.松本 宜大
「遠くまで見ることができないから、この顕微鏡はダメだ」 「細かいものが見れないから、この望遠鏡はダメだ」 という言葉を聞いたら、どう思いますか? 多くの人は、そのモノとそこに求める機能が違う、と思われるでしょう。 しかし、多くの組織で日常的にこのような発想は起きています。 「原因を分析することが苦手だから、この部下はダメだ」 「顧客との関係構築が下手だから、この同僚はダメだ」 誰しも、長所と短所があります。万能な人間など存在しません。 自分にできない事を他者に求めるのは如何でしょうか。 勿論、組織に所属する人間として、社会人として、 最低限保有するべき能力というのは存在します。 しかし、それも限界があります。 マネジメントで求められる事は、 ・部下や周囲のメンバーの長所と短所を認識すること ・その強みが活きるような仕事を割り当てること では無いのでしょうか? しかし、得てしてその逆で ・部下や周囲のメンバーの短所ばかり見えてしまう ・その人の長所と短所に配慮した、仕事の割り当てをしていない ことが多くあります。 一度自身の組織が、その人の長所を充分に活用できているか、 点検してみてください。 |